【33日目】日本最大のドヤ街 あいりん地区へ

興味の対象

 

興味の対象への印象は、見る人によって、聞く人によって
プラスにもマイナスにも大きく変わるものだと思う。

オレにとって今回の興味の対象は、その両方を備えていた。

 

向かうのは、
日本最大のドヤ街 西成区 あいりん地区

ドヤとは、労働者向けの簡易宿泊施設。あいりん地区は、そういったドヤが多く立地する荻之茶屋・太子の一帯を指す。その他、いまの日本で唯一暴動が起こる場所、結核罹患率が高い、ヤクザの事務所が集中するなどと言われている。

 

そこへ行くと決めたのは、昨年の10月。
その興味は、旅に出ると決定付けた大きな要素の一つだった。



11:00 友人宅を出た旅人は、いつもの格好ではなかった。
カーキ色のミリタリーパンツに黒のウィンドブレーカー。頭にはタオルを巻いて土方のような服装を選んだ。そして少し汚れをつけた。

ふと、その行いが不謹慎かと頭を過ぎったが、何があるかわからないのだ。

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情報には、まだ先がある。これは旅人がネットで見つけた情報だ。
事実かどうかは別として常軌を逸脱していた。
日本だと思うことが出来ない そんな内容だった。

”あんなところでカメラを構えたら、ボコボコにされるぞ”
”強盗が平和な日常”
”ワンカップ50円の酒、中身は唾液と配給で余って捨てられる米”
”不審死に人攫い”

とてもじゃないが、一眼レフは置いてきた。
これだけ見ると治安が悪いのは本当のことなんだろう。
火のないところに煙は立たない。

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新今宮駅への切符を購入した。

前情報が不安を煽る。

それは電車が目的の駅に着くほどに大きくなっている。
一方、比例して大きくなるこの期待感はなんなんだ?

ほどなくして旅人は、駅のホームへ降り立った。

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適度な不安だけ残し、一歩進み出すために
大きく背伸び、そして深呼吸をした。

「んーーーーーーんっ!!んっ?」

 

 

クセェ・・・
めっちゃクセェぞ。

換気口が塞がれ内気が循環がされないトイレだ。
そんな臭いがする。

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やがてホームを抜けたが

鼻につく臭いが付いてくる。頭が痛い。

確かに異様だ。

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駅から出て、とりあえずMAPを確認

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まずは、あいりん労働公共安定所を通り、さらに奥へ

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公安を通過し、角を左に曲がる。
そこには小学校があった。

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なんだ以外と普通なんじゃないか。

そう思った矢先・・・
おっさんが倒れている。小学校の校門前にだ。
これが日常なのだろうか?

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別に不思議なことはなく、おっさんはそこら中で倒れている。小学校の前というのが異常なのだ。意識もあったようなので横目に通過。

大阪市西成区の失業率は、17.940%で全国1位だ。
公安の仕事にあぶれた人は、先のように昼間から路上で寝ていたりする。そんな環境を少しでも良くしようと職業相談や福祉相談がその辺に溢れていた。

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この街は異常な空気や寝ている人だけではない。

ドヤ(簡易宿泊所)の立地帯だ。
これはありえない値段だが、ここではありえるのだ。
その価格は500円〜と風呂なしだが、格安。

赤痢が蔓延していると聞くが、旅なら泊まってもいいかなと思えるほどリーズナブル。

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宿だけでなく、そのほかの物価も驚くほど安い。
コンビニなどで売ってあるお茶が半額以下。

ひと缶購入し、飲みながらさらに先へ進む。

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あいりん地区の最深部「三角公園」を目指す

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ふらふらと彷徨う人と何度かすれ違いながら歩き続け。
ほどなくして三角公園に到着した。

三角公園は、テント村になっている。

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ここまで来て、あいりん地区に住む人と話したくなった。

人の良さそうなおっちゃんに
ライター持ってる? と言って話しかけた。

でも、おっちゃんは持ってなかった。
話しかけたおっちゃんとは別の男性が貸してくれたが、彼は足早に去っていく。まるで境界線を引いているように。
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昼から酒を煽り
地べたで飲みつぶれている人も少なくない。

大声でなにか叫び続ける人や
ぶつぶつと呪文を唱えるように壁に話しかける人
この町は確かに不思議に感じる。

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トイレ。

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歩き続けたこともあり、少し休憩と思い大通りに出た。

激安で有名な「玉出」

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やたらとキリスト教の看板が目につく

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自転車はちょくちょく逆さまになっている。

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格子のついた交番

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町家の一角

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薬は、この町では日常なのだろうか

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・・・

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鉄製、防弾ガラス そんな警察所

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高架下、歩道の半分を占領している住人のホーム

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あいりん労働公共職業安定所の中へ

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お休み中

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昭和 伝説のストリッパー「一条さゆり」が最後を迎えた場所

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この雑居ビルにはストーリーがある。
それを目にしたのもネットだが、ストリッパーという言葉から知ることに壁を作ってしまうこともあると思うが、この話は実に面白い。闇という一点には、人を惹きつける魅力がある。

一条さゆりのことは、オレも知らなかった。
1937年6月10日、埼玉生まれ。オレの祖母と同じくらいだ。
彼女は、早くに母を亡くし、父の再婚相手により育てられた。複雑な家庭環境の中、若くして働き始めた彼女。その彼女の初婚の相手はヤクザだった。旦那との間に子供を授かったが、施設へ子供は送られる。DV旦那は新妻の彼女を水商売、やがてはストリッパーとして働かせたが、彼女は逃げることを決意した。道後温泉の演者とし身元を隠したのだ。
道後温泉は、旅人も先日訪れた場所。こんなこと知る由もなかったので非常に驚いた。
この話はまだ先がある。
彼女は、道後温泉で永住することはできなかった。ふとしたことで現役のストリッパーと出会い、身元がばれてしまう。夫に見つかり大阪へ戻ることに。この後、彼女は一条さゆりという名前で脚光を浴びるが彼女の話は、虚言だったという話もでている。どれが本当なのだろうか?彼女を追いかけた人がいるようだが・・・裏の世界を知らない旅人が、ほんの少し垣間見ることが出来るのが、本と今に残る建造物。虚実は面白い。

 

これて良かったと感じた。

そして、次に向かったのは、あいりん地区で一番ディープ(危険?)な場所。萩之茶屋駅。
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虚言なんて、彼女に限ったことじゃない
この町の住人も、マスコミもその辺で話し込むカップルも虚言で塗り固めてられている。

気づいても言わないだけで、気づかないようにしているだけで
そこが面白いと感じる。

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最後に渋すぎる山王商店街のチャーハンを食べていこう。

 

 

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安くて上手かった。完食して外に出る。
間もなく日も沈む。

 

するとあいりんは夜の顔に変わるのだろう。
危険度はさらに増す。魅力もきっと増してくるはずだ。
しかし、今日はこれで終わり。機会があればまた再来しようと思う。

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平和な町だったよ。一面だけを見ただけだから感想はこの程度だ。
でも安易に近寄ることはオススメしない。

 

先に言ったように、いくつもの顔が存在する。
それは人も同じように虚言で塗り固めているだけで本性が見えないのが常だからだ。優しそうだと結婚した旦那が 嫉妬深く後悔した人もいるだろう。その話を女子会で繰り広げるよね。対面に座る女友達は、共感しながら話を聞いているように思える。でも実際は夕飯何にしようか考えている。与える印象なんていくらでも変わるんだ。優しい言葉も厳しい言葉も本音を隠しているだけ。一言添えるだけで与える印象は大きく変わる。言葉もその笑顔もすべては仮面。家に帰ると仮面を外して、ネットでつぶやいていたりする。人間は面白い。

 

そう隣のおっさんが言ってた。
この旅は仮面を外しているから楽しい。

 

 

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